サーバントの考え方3 未来と自分は変えることができる

使命感をもって、精一杯に頑張ろうと思ったのに…

こんな状況じゃ、とてもではないけれど手に負えない。

どうして、みんな協力してくれないのだろうか。

どうしようもなく感じてしまうことってありますよね。

そんなときに、この考え方を思い出してみてください。

変えられないことをあきらめる

私たちには、変えられることと変えられないことがあります。変えられないものは過去周囲であり、これについては、あきらめて、受け入れるしかありません。

変えられない過去

過去はすでに起きてしまったことです。巻き戻しボタンを押してやり直すことはできません。

もしあの時こうだっ『たら』、そのときこうしてい『れば』、という「たられば」は、現実には起こり得ないことです。

ある人は、「たられば」は世界一広い川の向こう岸だ、と表現しました。世界一広い川幅はアマゾン川だそうです。河口の幅は300kmにも及びます。もはや川と呼ばれる範囲を超えています。

「たられば」の川の向こう岸はそれよりもさらに遠く、決して行き着くことができないものである、とイメージするとよいでしょう。

変えられない周囲の人々

過去だけではありません。周囲の人々も変えることはできません。

できれば周囲の人々を自分の思ったとおりに動かしたい、と願うことがあります。しかし、無理やり力ずくで動かすことはできません。同意して、納得しなければ、人は動かないのです。

周囲の人たちの歩みは、私のコントロールできる範囲の向こう側にあります。

境界線の向こう側

自分の歩みと他人の歩みとの間には、一本の線が引かれているとイメージしてみましょう。

線のこちら側は私の領域で、自分の自由にできる範囲です。線の向こう側は私の領域ではありません。私が自由にできない範囲です。

線の向こう側のことを無理に動かそうとすると、ひたすらエネルギーを使い、消耗することになります。

こうなって欲しい、そのとおりにならない、どうしたらいいか、どうすることもできない、でもこうなって欲しい…の繰り返しです。

線の向こう側のことはコントロールできない、と割り切ることが必要です。

変えられることに取り組む

一方で、変えられるものは未来自分です。

線のこちら側、つまり自分の範囲は自由に扱うことができます。自分が何を見るか、何を知るか、どう決断するか、どう行動するか、などについてはコントロールが可能です。主導権は、自分自身にあります

未来は変えることができる

変えられる自分の範囲を自覚して取り組むならば、結果として未来を変えることができます。

未来は、未だ来ぬ現実です。過去の上に、現在を経て、いまから積み重ねられるものの結果として実現します。自分の判断と行動によって、未だ来ていない未来は十分に変わる可能性があります。

ですから、サーバントは自分の範囲内のことに取り組み、よい未来を創ることに集中します。

自分の範囲外のことにエネルギーを浪費せず、範囲内のできることに焦点を合わせ、ゴールを目指します。

自分を変える取り組み

残念ながら、目指すべきゴールがわかったからといって、すぐに自動的にゴールに着くことはありません。

一歩一歩、足を踏み出して進んだ結果として、ゴールにたどり着きます。時間をかけて、地道な一つひとつの行動を積み重ねることが必要です。

また、反対の方向に足を踏み出しながら、ゴールに行き着くこともありません。一歩一歩が、正しい方向に進むことが必要でしょう。

自分の歩みを点検し、正しく判断し、ふさわしい行動を見出し、実際にそれを実行することが求められます。

道を拓いて進む

サーバントは、過去の結果や周囲の状況の犠牲者になりません。いまある現実を引き受けることが必要です。

その上で、置かれている状況を打開する開拓者として、過去の支配を打ち破る勝利者として歩むのです。

自分の範囲をわきまえつつ、できることに自ら取り組んでいくことによって、未来を造り変える英雄になる。それこそがサーバントの歩みです。

まとめ

サーバントは、変えられない過去、変えられない他人について、自分の範囲の外にあると考えます。そして、変えられる自分の歩み、その事によって導かれる未来に焦点をあてます。状況の犠牲者として振る舞うことはありません。

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